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三村漢先生ディレクション

2022年1月4日|カテゴリー:

こんにちわ(^_-)-☆

こまさん!です。

 

この度、第四回フォトレボコンテスト「フォトブックに残したい~秋冬ベストセレクション~」の受賞特典である三村漢先生のディレクションを2021年11月下旬に実施しました。

 

ディレクション賞で見事勝ち抜いた山田様が受賞者に選ばれました。

@yoko3yamada様受賞写真

↑ディレクション賞に選ばれた写真です。

 

コロナ過で延期に延期を重ね、約1年越しの開催となりました。

 

当日は10:00にダンクセキ本社に集合していただきました。

 

①コンセプト

まずはフォトブックのコンセプト決めからスタート!山田様は長野県出身、県内在住!山や自然の写真が盛沢山です。

山田様のフォルダ

2020年に撮られた写真たち。

写真を見ながら、山田さんの想い伝えたいことを三村先生が聞き出し、お互いすり合わせをしていきます。
雑談を交えながら話しやすい環境を築いていきます。

写真を見ながら、当時の状況や思いを聞き出していきます。

何度か話し合い、コンセプトは会えない友人に見せたくなる写真集に決定!

「コロナ禍で会えない遠くに住んでいる友人へ送る作品にしたい」
そんな山田さんの想いが伝わるフォトブックになってほしいなと思いました!

コンセプトが決定したので、次はフォトブックの選定に入りました。

数あるフォトレボ商品の中から選んでいただき、「バロン80P」に決定しました。

バロン80P

バロンとは…ハードカバー256角のスクエアタイプ。表紙と本文がドリームラボ5000仕様(7色印刷)

 

②写真選定

本の種類が決まったところで、次は写真選定スタート!

 

 

山田さんの力作写真(約200枚)から80枚を選ぶ作業になります。

1枚1枚写真を印刷して机に並べていきます。

こんなにたくさんの美しい写真がどれも選びたくなる写真ばかり!こうやって写真を並べてみると、客観的に自分の写真を見ることができます。

 

    ~三村先生よりアドバイス~

  • 色や構図もパターン化されているのがわかる
  • パステル調が多い印象
  • いい写真でも山田さんらしさが無いものや、綺麗な構図だけどありきたり(対象に取らされている)ものは外していった
  • 作品を広げることで、どの色を使っていないか、どの色を多く使っているか、構図・クセなどがわかる

 

広げてみることにより新たな発見がありました!

山田さんに、撮影した季節や場所・エピソードなど聞きながら使用する写真を選びました。

 

下記写真ははじきました
・見ようによってはありふれたようにも見えてしまう(撮らされている)
・長野の写真集にしたかったので、富士山は山梨を意識させてしまうので1枚のみ。
・テイストやテーマから反れている

取捨選択を繰り返しながら、ようやくフォトブックに使う写真が決定しました。

 

③写真組みと並び

使用する写真が決まったところで、写真の組み合わせを決めます。

印刷した画像を見ながら組み合わせていきます。

 

 

    ~三村先生より組み方のアドバイス~

  • 引きと寄りを組み合わせる
  • 補色(反対色)を選ぶ
  • 動きがある写真と、止まっている写真
  • 縦のラインと横のラインを合わせる Tの関係

 

など、逆の関係にあるものを意識すると組みやすいとのことです。

 

似た写真ばかりだとどうしても飾り気のない作品になってしまいます。

 

これで写真の組み合わせが完了!

組み合わせた写真の並びを決めていきます。

    ~三村先生より並び方のアドバイス~

  • 時系列やストーリー性など、映画のような起承転結を意識する
  • 相手の予想通りになるとつまらないので、予想を裏切ることが大事。

 

自然風景ということで、春→夏→秋→冬で並べてみました。
3サイクルほどで1冊に纏まりました。

 

④編集ソフトでレイアウト

 

使用写真、組み合わせ、ページ構成が決まったところで、いよいよフォトレボの無料編集ソフトを使ってレイアウトしていきます。

 

印刷した組を見ながら、レイアウト作業をしていきます!

簡単にできました。

⑤色校正

レイアウトが完了して、次は色補正にはいります。
まずは実際に印刷してみます。

 

色の影響が少ない白い蛍光灯の下に移動し、印刷した紙を見ながらPhotoshopでレタッチしていきます。

全体的にマゼンダが強いイメージ。

 

三村先生よりトーンカーブなどを使い、山田さんのイメージともすり合わせつつ、色補正していきます。

 

    ~三村先生より色補正のアドバイス~

    まずは自分の中でどのような仕上がりにするか「ゴール」を作ることが大事。
    そこからトーンカーブなどを使い、色を調整していくこと。
    そうしないと絶対、色補正は上手くなりません!!

 

こまさん!の目から鱗が!w
仕事で色補正しますが、いつもトーンカーブいじりながら行き当たりばったりで決めていたので、最終系をイメージしていなかった…今後は実践したいと思います!

約4回ほど繰り返し、ようやく本文の色校正が終了しました。

妥協を一切許さず、100%の完成度で作り上げる三村先生のディレクションに仰天しました!

 

色校正をこだわりたい方へ!

プロやハイアマチュアの方で、実際にフォトブックにしたときどのような色が出るか不安に思う方もいると思います。
一冊作って出来栄え見ながらレタッチして、再注文してレタッチして…を繰り返しているとコストがかかってしまい現実的ではありません。

 

そこで、こまさん!からご提案があります!
色チェック用としてA4FINEプリント(ペラ)をお勧めします!

■A4FINEプリント(縦)
商品詳細ページはこちら

■A4FINEプリント(横)
商品詳細ページはこちら

 

こちらですが、印刷機はキヤノンのDreamLabo5000で出力しています。
また、サテンをお選びいただくと、フォトブック本文で標準使用されている紙と同じタイプになります。

本文と同じなのでチェック用としてもパーフェクト!

実際に色合わせ用としてA4プリント商品を注文する方もいらっしゃいます。

 

色校正用としてA4FINEプリントもおすすめします!

⑥表紙

 

表紙はこちらの写真に決定しました。
タイトルとの相性も抜群!

 

タイトルの色合わせも絶妙で、写真が凄く活かされています。

⑦完成

 

こちらが完成本となります。

山田さんのコンセプトが具象化された作品となりました。

三村先生のディレクションで、ここまで卓越された作品になるとは!自分の想像を遥かに超えるディレクションとなりとても感銘を受けました。

三村先生、山田さん、お忙しいところありがとうございました。

受賞者:山田様
ディレクション:アートディレクター三村漢先生
協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社